コンテンツ(原稿)をEPUBのファイル形式に適用する
前回、必要なものをすべて手に入れました。表紙画像がまだですが、手順4で詳しく紹介します。
今回はコンテンツを電子書籍用に作り替えていきます。
miでファイルを開く
それではEPUBフォルダ(下の画像のようにEPUB3のテンプレートと「十八時の音楽浴」のテキストデータが入っているはずです)から「十八時の音楽浴」のテキストデータをテキストエディターで開きましょう。

十八時の音楽浴のファイル名:865_23818.html
開くとこんな感じになっているはずです。見た目はエディターによって異なりますが、書いてあるテキストは同じです。
十八時の音楽浴
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.1//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml11/DTD/xhtml11.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" >
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html;charset=Shift_JIS" />
<meta http-equiv="content-style-type" content="text/css" />
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="../../default.css" />
<title>海野十三 十八時の音楽浴</title>
<link rel="DC.Schema" href="http://purl.org/dc/elements/1.1/" />
<meta name="DC.Creator" content="海野十三" />
<meta name="DC.Publisher" content="青空文庫" />
</head>
<body>
<h1 class="title">十八時の音楽浴</h1>
<h2 class="author">海野十三</h2>
<div class="main_text">
<br />
<br />
<br />
1<br />
<br />
太陽の下では、地球が黄昏れていた。<br />
その黄昏れゆく地帯の直下にある彼の国では、ちょうど十八時のタイム・シグナルがおごそかに百万人の住民の心臓をゆすぶりはじめた。<br />
「ほう、十八時だ」<br />
「十八時の音楽浴だ」<br />
次にEPUBテンプレート(フォルダ名:kindigi_reflow_template)内にあるp-002.xhtmlをテキストエディターで開きます。フォルダ名:kindigi_reflow_templateから順にitemフォルダ→xhtmlフォルダ内のp-002.xhtmlをひらきます。

p-002.xhtmlをテキストエディターで開くとこんな感じになっているはずです。
p-002.xhtml
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<!DOCTYPE html>
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xmlns:epub="http://www.idpf.org/2007/ops" xml:lang="ja" class="vrtl">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="../style/book-style.css" />
<title>作品名</title>
</head>
<body class="p-text">
<div class="main">
<!-- 本文 -->
<h2 class="oo-midashi" id="toc-002">大見出し</h2>
<h3 class="naka-midashi" id="toc-003">中見出し</h3>
<h4 class="ko-midashi" id="toc-004">小見出し:本文、コラム、文字装飾などの指定</h4>
<p><br/></p>
<p> この部分には電子書籍の本文が入ります。この文章はサンプル用のダミーテキストです。abcd ABCD。この部分には電子書籍の本文が入ります。この文章はサンプル用のダミーテキストです。abcd ABCD。この文章はサンプル用のダミーテキストです。</p>
<p> 「この部分には電子書籍の本文が入ります」この文章はサンプル用のダミーテキストです。半角数字1234 全角数字1234。この部分には電子書籍の本文が入ります。この文章はサンプル用のダミーテキストです。abcd ABCD。この文章はサンプル用のダミーテキストです。</p>
<p><br /></p>
EPUB用のデータに「十八時の音楽浴」をコピペしていく
まずは、「十八時の音楽浴」(865_23818.html)の9行目あたりにあるタイトル「海野十三 十八時の音楽浴」をコピーする。
十八時の音楽浴
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.1//EN"
"http://www.w3.org/TR/xhtml11/DTD/xhtml11.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" >
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html;charset=Shift_JIS" />
<meta http-equiv="content-style-type" content="text/css" />
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="../../default.css" />
<title>海野十三 十八時の音楽浴</title>
次にp-002.xhtmlの7行目あたりにあるタイトル「作品名」のところに「海野十三 十八時の音楽浴」をペーストする。
p-002.xhtml
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<!DOCTYPE html>
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xmlns:epub="http://www.idpf.org/2007/ops" xml:lang="ja" class="vrtl">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="../style/book-style.css" />
<title>作品名</title>
</head>
<body class="p-text">
<div class="main">
ペーストするとこうなります。
p-002.xhtml
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<!DOCTYPE html>
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xmlns:epub="http://www.idpf.org/2007/ops" xml:lang="ja" class="vrtl">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="../style/book-style.css" />
<title>海野十三 十八時の音楽浴</title>
</head>
<body class="p-text">
<div class="main">
<!-- 本文 -->
<h2 class="oo-midashi" id="toc-002">大見出し</h2>
<h3 class="naka-midashi" id="toc-003">中見出し</h3>
<h4 class="ko-midashi" id="toc-004">小見出し:本文、コラム、文字装飾などの指定</h4>
引き続き、13、14、15行目を変更します。
13行目「大見出し」→「十八時の音楽浴」
14行目「中見出し」→「海野十三」
15行目「小見出し」は行ごと削除(<h4ではじまるところから/h4>まで)
最終的にこうなります。上書き保存しましょう。これでタイトル・著者は終了です。
p-002.xhtml
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<!DOCTYPE html>
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xmlns:epub="http://www.idpf.org/2007/ops" xml:lang="ja" class="vrtl">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="../style/book-style.css" />
<title>海野十三 十八時の音楽浴</title>
</head>
<body class="p-text">
<div class="main">
<!-- 本文 -->
<h2 class="oo-midashi" id="toc-002">十八時の音楽浴</h2>
<h3 class="naka-midashi" id="toc-003">海野十三</h3>
p-002.xhtmlで引き続き作業します。コピペの準備として不要な部分を削除します。エディターで15行目(下記コードでは4行目)あたりにある<p><br/></p>から最後のほう68行目にある
までを削除します。p-002.xhtml
<!-- 本文 -->
<h2 class="oo-midashi" id="toc-002">十八時の音楽浴</h2>
<h3 class="naka-midashi" id="toc-003">海野十三</h3>
<p><br/></p>
↑ここから↓ここまでを削除
中略
<span class="sideways">4</span><span class="sideways">4</span><span class="sideways">④</span> サイドウェイ(sideways)による横転指定<br />
</p>
</div>
</body>
</html>
削除後はこのようになります。短いので中略無しで全部のせています。見比べて間違いがないか確認します。
p-002.xhtml
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<!DOCTYPE html>
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xmlns:epub="http://www.idpf.org/2007/ops" xml:lang="ja" class="vrtl">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="../style/book-style.css" />
<title>海野十三 十八時の音楽浴</title>
</head>
<body class="p-text">
<div class="main">
<!-- 本文 -->
<h2 class="oo-midashi" id="toc-002">十八時の音楽浴</h2>
<h3 class="naka-midashi" id="toc-003">海野十三</h3>
</div>
</body>
</html>
原稿は、15行目との間にペーストします。ペーストする原稿を次はコピーします。
原稿のコピーです、結構量があるのでコピーの開始位置と終了位置を書いておきします。
開始位置は十八時の音楽浴(ファイル名:865_23818.html)の20行目あたりの「<br />」(1<br />の前の行)になります。
十八時の音楽浴
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.1//EN"
"http://www.w3.org/TR/xhtml11/DTD/xhtml11.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" >
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html;charset=Shift_JIS" />
<meta http-equiv="content-style-type" content="text/css" />
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="../../default.css" />
<title>海野十三 十八時の音楽浴</title>
<link rel="DC.Schema" href="http://purl.org/dc/elements/1.1/" />
<meta name="DC.Creator" content="海野十三" />
<meta name="DC.Publisher" content="青空文庫" />
</head>
<body>
<h1 class="title">十八時の音楽浴</h1>
<h2 class="author">海野十三</h2>
<div class="main_text">
<br />
<br />
<br />
1<br />
<br />
太陽の下では、地球が黄昏れていた。<br />
その黄昏れゆく地帯の直下にある彼の国では、ちょうど十八時のタイム・シグナルがおごそかに百万人の住民の心臓をゆすぶりはじめた。<br />
「ほう、十八時だ」<br />
「十八時の音楽浴だ」<br />
終了位置は484行目あたり「新興コハクの人造人間国は」から始まる行です。テキストエディターで「今や新しき世界の建設」(「」無し)で検索すると一発で探せます。
十八時の音楽浴
新興コハクの人造人間国は新しき人間性讃美の音楽浴に包まれながら、今や新しき世界の建設にスタート
開始位置から終了位置までをコピーしましょう。
開始位置:20行目あたりの「<br />」(1<br />の前の行)
終了位置:484行目あたりの「新興コハクの人造人間国は」から始まる文
コピーした原稿をペーストします。ペーストする場所はp-002.xhtmlの15行目</h3>と</body>
p-002.xhtml
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<!DOCTYPE html>
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xmlns:epub="http://www.idpf.org/2007/ops" xml:lang="ja" class="vrtl">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="../style/book-style.css" />
<title>海野十三 十八時の音楽浴</title>
</head>
<body class="p-text">
<div class="main">
<!-- 本文 -->
<h2 class="oo-midashi" id="toc-002">十八時の音楽浴</h2>
<h3 class="naka-midashi" id="toc-003">海野十三</h3>
<!-- ここに原稿をペーストします -->
</body>
</html>
保存して、ルビタグを整えます。具体的には「<rb>」と「</rb>」を全削除します。まず「<rb>」(「」は無し)の検索をかけ、全削除します。大抵のエディターには置換機能がついていると思いますのでそれを使います。miなら下記手順になります。通常置換する場合、置き換える文字がありますが、消去の場合には置き換える文字はありません。置き換える文字があると消去になりませんから。
「commandキー」+「Fキー」で検索窓が開きます。検索文字列に「<rb>」と入力し置換文字列には何も入力しません。次に置換範囲の「全て」にチェックを入れて「全てを置換」を実行します。
全部で31個の「<rb>」が置換(消去)されるはずです。

次は同じ手順で検索文字列に「</rb>」と入力し置換文字列には何も入力しません。次に置換範囲の「全て」にチェックを入れて「全てを置換」を実行します。全部で31個の「</rb>」が置換(消去)されるはずです。ここで保存しておきしましょう。
p-002.xhtmlファイルをブラウザで開いてみましょう。ブラウザはSafariやChromeなどモダンブラウザの最新バージョンを使ってください。
どうでしょう、すでに縦書きになっているはずです、最後までみるとルビなどもちゃんと表示されているはずです。
次にはじめと終わりを確認してみましょう。
画像と始まりが違っていたり、最後の部分が「新しき世界の建設にスタートを切った。」でおわっていない場合はコピーの箇所が間違っていると思いますので、手順を確認してみてください。

半角数字の10や11が横になっていたりといくつか修正したいところはありますが、これ以上の深追いはしません。また別の機会に紹介することにします。どうしても気になる人は、半角数字を漢数字に変更してみてください。
これで手順2の「コンテンツ(原稿)を電子書籍用に作り替える」はおしまいです。ただのコピペですから場所だけ間違えないように気をつけてやればたいした作業ではないです。
知識はいらない、3時間でつくる縦書きEPUB3の趣旨
ツールや材料を準備します。
準備したコンテンツ(原稿)のデータを電子書籍のフォーマットに落とし込みます。
書籍のイメージに合った表紙画像を作ります。
いらないファイルを削除したり、名前を変更したりフォルダ内を整理します。
書籍の目次を作ります。
書籍のデータ、その並び順や表紙画像など使用しているものを定義していきます。
これまでに準備・作成したファイルをパッケージします。これでEPUBができあがります。
iBooksで電子書籍を楽しみましょう。
コミック、写真集などの画像集や、縦書きリフロータイプの電子書籍データが以下のページでつくれます。