米Amazonは原著作者以外が、作品の二次創作を行い、それを販売できるプラットフォーム「Kindle Worlds」を発表した。
ひらたく言ってしまえば、Amazonが原著作者に許諾を取った作品の「スピンアウト作品」や「外伝もの」「その後の物語」等を誰でも創作して販売することができるというシステムだ。
こういった原著作者以外の二次創作は「ファンフィクション」と呼ばれ、原作のファンなどの間で盛んに行われており、日本で言えば「同人誌」の世界と思っていただければいいだろう。しかし、その発表の場は当然限られており、発表に関しても当然権利がらみの様々な制約があった。
今回Amazonが発表したのは、その権利問題はAmazonで解決するから「Kindle Worlds」で発表、販売しましょう。と言うことである。当然、なんでもありではなくてAmazonの作ったガイドラインに従う必要がある。だが、新たな創作と電子出版の可能性を広げた画期的な事であるのは間違いない。
過去、同一の作品の世界観の中で多数の作家が連作して、長期シリーズを作り上げていくことはあった。例を挙げれば、ドイツで1961年に刊行された「ペリー・ローダンシリーズ」は30人以上の作家によって書き継がれ、2600巻以上が発行されている。Amazonが権利を得た作品に限るとは言え、門戸が広く開放されたことで、今後「ファンフィクション」によってさらに作品世界が広がったり、深みを増していくこともあるだろう。
現在権利獲得が発表されている作品は
の人気三作品。
同社は書籍、テレビ番組、映画、音楽、さらにはゲーム等、さらなるライセンス契約をまもなく発表する計画だという。6月のオープンを予定しており、ストアには50本以上のストーリーが取りそろえられられるという。同時に「Kindle Worlds」のセルフサービス投稿用プラットフォームも公開される予定で、これにより、誰でも作品を投稿できるようになる。
二次創作の売り上げに関しては、原作の権利者と二次創作の作者にロイヤリティを分配する。二次創作の作者への分配率は、1万ワードを超える作品は売上高の35%。5000~1万ワード程度の作品は、20%である。
○Kindle Worlds における二次創作出版のルールの例
買うまえに無料サンプルでためしてる?Kindleの試し読みが増量。で、どれくらい無料でよめるの?
知らなかった・・・楽天Koboライティングライフ(β)始まっていた
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