書籍データ
本書は、ルールに対する日本人と、欧米人の違いを身近なスポーツの事例で分かりやすく解説しています。問題点をあげつらい、言いっぱなし、書きっぱなしの書籍が多い中、本書はきちんと提言をしているので、グローバル化の荒波に漕ぎ出そうとしている人には参考になるのではないでしょうか。
また、スポーツやビジネス、外交のニュースで、外国の行動をずるい!と感じてしまう人は、一度目を通して視点を変えて見てはいかがでしょうか。
ただし、事例のスポーツの出来事が少し古いので、20代の方には親しみがないかもしれません。
『ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか』(2009年12月刊行)を、読者のからのフィードバックを生かして大幅加筆した増補改訂版。
ホンダで世界を舞台に活躍した筆者が、自らの経験と冷静な視点で日本人がずるい!と感じる欧米人のルール変更の意図を解説する。
本書では、欧米人が変更したルールのその後を調査し、ルールを変えた方、変えられた方のどちらが成長したかを分析。
ルールの功罪と、勝つための秘策のヒントを考察する。
最近、欧米人は、日本人は、などの主語が大きいタイトルをつけた本には、眉に唾をつけてから読むようにしています。
一方の視点から習慣の違いを良い、悪いと断じている書籍も多いからです。
特に海外を経験した人が、日本はこんなに閉鎖的だとか、世界からズレているというように一方的に論じている本も多いのですが、この「なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか」は一線を画しています。
確かに日本人は、ルールを守ることには優れている反面、ルールを作ること、一度決まったルールを変えることに対しては保守的なのは間違いがないでしょう。
民法の多くは明治時代に作られたようですが、以前から時代遅れと指摘されていた婚外子の相続差別が改正になったのは、なんと平成25年の12月5日。明治時代は正妻以外の女性を愛人にする、いわゆるお妾さんを囲う人も多く、正妻の子供と、愛人の子供を差別する法律が作られたようです。戦後、女性の地位が向上して実情にあわなくなっても法律を変えようとしませんでした。
公布されたのが1898年(明治31年)なので、実に100年以上も法律を変えなかったことになります。
日本人がルールを変えない代表的なものとしては、日本国憲法があります。
日本国憲法はGHQに押し付けられたものなのだから日本人の手で変えるべきだという意見もありながら、1947年に施行されて以来、一度も改正がないというのは世界的にみても珍しいようです。
自衛隊などは、憲法解釈で成り立っているのですから、ルールを変えるよりも解釈や運用で対応しようとするのがいかにも日本人らしいと言えます。
(私的には、自衛隊が軍隊かどうかよりも先に、国会や内閣に関する憲法部分を見直しする必要を感じています。)
何故、日本人はルールを変えることを好まないのでしょうか?
それは、教育ではルールを守ることを教え、変えることを教えないからではないでしょうか。
実際、ルールを守ることを重視し、変えることを考えない為、わけが分からない校則がずっと残っている学校もあるようです。
ルールを作る、変えることを教えず、ルールを守るか、守らないかになってしまうと、変なルールには無視し、従わないという方法で対応しようするので良くありませんね。
変なルールは議論し、変えることが出来る。その上で決まったルールには必ず従う。という法治国家としての基本のキを、もう一度考えるべきかもしれません。
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