書籍データ

  • 加害者家族
  • 著者:鈴木 伸元
  • 出版社:幻冬舎新書
  • 評価 ★★★★☆


おすすめポイント

たとえ事件に無関係であっても、マスコミの過剰な取材や、一般人からの過酷な誹謗中傷を受け、生活が破綻することになる加害者家族。

ちょっとした悪ふざけ、カッとなって、酔っ払って・・・など、ふとしたことで、犯罪を巻き起こす人間は存在します。


いつ、親兄弟や自分の子供が事件を巻き起こし、自分が加害者家族になるかは分かりません。


犯罪の被害者、被害者家族は、絶望のどん底に突き落とされ、悲しみの中生活していかなければならない。

そんな事件を巻き起こした加害者の家族は許されるべきなのでしょうか?


加害者の家族には罪があるのか? 

法律的にはなくても、現実は重い罰を受けているケースが存在します。

重いテーマですが、決して他人事ではないのです。


本の紹介

著者の鈴木伸元氏は、「NHKスペシャル」「クローズアップ現代」などを担当していたNHKの報道番組ディレクター。人々の憎しみの対象である重大事件の加害者家族に取材し、加害者家族の過酷な現実をあぶり出す一冊。


この本を読んで思ったこと

危機管理に敏感な(ビビリともいいますが)僕は、凶悪な事件のニュースが流れるたびに、自分が被害者にならないようにはどうすれば良いか、事件に巻き込まれそうな時はどうすれば良いか、をシミュレーションしてみます。

そして、加害者を憎み、加害者家族に憤りを感じることもあります。


感情としては、加害者家族が、何事も無かったように暮らすのも腑に落ちません。

しかし、監督義務者の責任がないなら、加害者家族には罪はないはずなのです。


この「加害者家族」には、思いがけず加害者家族となってしまった人々の苦しみが綴られています。

仕事を辞め、住み慣れた場所を離れ、息を潜めるように生きていく家族の苦しみ。


そんな苦しみも、被害者家族の苦しみに比べたら当然だ、とか、まだ生ぬるいという考え、加害者家族を誹謗中傷を行い、攻撃する人々がいます。

加害者家族は許されるべきではないかもしれませんが、加害者家族を攻撃することは許されるのでしょうか?


凶悪な犯罪であえれば、遠い親戚であっても非難される可能性はあります。

松本サリン事件のように全くの冤罪であっても攻撃の対象になり、生活に大きな影響を受ける場合もあります。

また、あるお笑い芸人が、全く無関係の事件の加害者だとデマを流され、攻撃を受けたケースもあります。

いつ自分が、加害者家族になるか分からないのです。


ネットの掲示板、ツイッターなど、個人が情報発信出来る場が増えており、正義感に駆られて誹謗中傷を行う人や、電話や不法行為で加害者家族、場合によっては被害者家族さえも攻撃するケースがあります。


世間は突然牙を剥いてきます。


我々は、攻撃している側から、攻撃される立場になるかもしれないという想像力を持つ必要があるのではないでしょうか。


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