書籍データ

  • 新編 日本の面影
  • 社会・政治<社会学
  • ラフカディオ・ハーン (著), 池田 雅之 (著)
  • 角川ソフィア文庫
  • 評価 ★★★★★


おすすめポイント

文明開化で、変わりつつある明治の日本に残された神秘の世界が、丁寧な描写と美しい文体によって表現されています。

心休まる風景だけではなく、日本の美徳、精神性、風習など、現代人が失ってしまった何か大切なものに触れることが出来る一冊です。


怪談、民話なども紹介されており、民俗学や神秘的なもの、スピリチュアルなものに興味がある人には、外せない本でしょう。


神道、仏教にも深い考察を行っており、興味のない人には少し難しいと感じるかもしれませんが、一度は目を通してみてはいかがでしょうか。


本の紹介

明治期の日本に魅了され、日本人小泉八雲となった、ギリシャ生まれのイギリス人ラフカディオ・ハーンが描く、美しい世界。


祭り、わらべ歌、民話。何気ない日常に潜んだ芸術性や、人々の生き様に感動し、産業革命で物質主義に染まる西洋文明を嘆く。


本作は、知られざる日本の面影からだけでなく、ハーン全集からの抜粋集となっている。


訳者の池田雅之氏は、小泉八雲研究が専門。

選び抜かれた言葉一つ一つは、小泉八雲の朦朧とした世界を損なうことなく、現代人にも読みやすく仕上げられている。


この本を読んで思ったこと

ブラック・レイン、ロスト・イン・トランスレーションなど、海外の映画に登場する日本は、普段の風景と違った表情を見せ、どこか遠く異国のようでもあります。


日本の面影は、明治時代に日本に訪れたラフカディオハーン、小泉八雲によって、書かれた作品です。


ラフカディオハーンの目を通して見た明治の日本は、神秘的な美しさ持って描かれ、時に異世界へと誘ってくれます。


あまりにも日本を持ち上げて西洋を下げるので、少しムズムズするような感覚があります。


急速に変わりゆく日本の姿を感じ取っていた小泉八雲。

小泉八雲が嫌っていた西洋を現代の日本に置き換えてみると、小泉八雲のメッセージが響いてきます。


新編 日本の怪談 (角川ソフィア文庫)


耳なし芳一や、雪女など子供の頃に怖い思いをして聞いた記憶があります。ムジナは英語の教科書に掲載されていました。


余韻の残るラストは、何度読んでもぞーっとします。夕暮れ時に紀伊国坂を通ったことがありますが、どこか物淋しく、ムジナが潜んでいそうな雰囲気もありました。


ちなみに、「Long long ago・・・。」と言いながら、アゴをしゃくれさせるギャグを持つクラスメイトの女子が居たことも、今となってはいい思い出ですね。


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