サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」のトリプル・リピートの締め言葉で終わる映画解説で知られる「ヨドチョウ」さんこと淀川長治。
あの独特の語り口調が活字で蘇る、映画についてのお話。同タイトルのラジオ番組を活字にしたもので1976年に出版された本の電子書籍版。お話は全12本。「チャップリンの世界」「ジェームス・ディーン」「美術としての映画」「世界の黒澤 明」「映画とテレビ」「ファン気質あれこれ」「おませ監督ルイ・マル」「男の映画」「イタリア映画の星 ビットリオ・デ・シーカ」「風土に生きるギリシア映画」「話題いっぱいの「風とともに去りぬ」」の12本。
チャップリン、黒澤 明、など「ヨドチョウ」さんの18番のテーマはじめ映画とテレビの比較、映画ファンの傾向についてなど、ワンテーマを約40分で語り倒していたといいますが、あの早口なので「女の映画」「男の映画」では約10本の映画のみどころについて触れています。
自身の強烈な個性もさるところながら、「ヨドチョウ」さんの映画の話の旨さに感動。まずつかみがうまいです、この本では客いじりであることが多いですが、言いたいことを簡潔に冒頭でキャッチーな言葉で述べてしまう。そのあと、そのディテールの説明では、印象的なシーンをまるでこちらも映画を見ているか、と思わせるほどの描写力。そして豊富な知識。喋り出したら映画の知識が溢れ出しちゃって止まらない。
出版された時代は70年代、それ以前のいわば古典的な名画、往年の映画スターがテーマです。あまりに現代とかけ離れていて、見てみたいんだけどちょっと……という時に開いて欲しいです。なぜ名画なのか? どこが面白いのか? 「ヨドチョウ」さんに教えてもらいましょう!(Babarian ZZ)
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