この物語はそう遠くない未来の話でしょうか。
人々は大人になると体内にWatchMeというナノマシンを取り込んで、健康状態などをセンター管理され、他人にもその状態を見られている。そんな世界の話です。
主人公 霧彗トァンは、子供の頃に出会った、御冷ミァハの影響で、そんな健康崇拝的な社会に違和感や憎悪を感じたまま大人になり、WatchMeを悪用した大規模なテロに巻き込まれていきます。
全編通して、etml(エモーション・テクスチャ・マークアップ・ランゲージかな?) 1.2というマークアップ言語が挿入されています。というかetmlで書かれた物語という体裁をとっています。
所々挿入されたエモーションテクスチャには、主人公や、彼女が見た人々の感情が書かれているように見えます。
読み始めたときには「邪魔なものが挿入されてるな!」と思っていたエモーションテクスチャも、不思議なもので、読み進めていくうちに気にならなくなってきます。そして最後まで読めば、もはや書かれていないかのように感じていたエモーションテクスチャの真の意味がわかります。
その結末は、グレッグ・ベアのブラッドミュージックを彷彿とさせる世界ですが、その過程も踏まえて、なんとも言えず考えさせられる結末ですね。オススメです!
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