怪奇アクションなら夢枕獏と並んで圧倒的に面白い菊地秀行。非常に多作家で、またそのほとんどの作品がシリーズになっているので、どこから入ればいいのか迷ってしまう作家でもある。
代表作とも言える「魔界都市」や「闇ガード」のシリーズも良いのだが、この「妖魔」シリーズに出てくる工藤明彦が非常に魅力ある主人公でおすすめだ。
菊地秀行らしくアクションあり、バイオレンスあり、美女あり、美女があれば当然エロチシズムあふれる描写ありで極上のエンターテイメント作品になっている。
菊地秀行の小説の面白さはストーリー展開やスピード感あふれる描写にあると思うが、登場人物の人間像が、本当に良く書かれている点だろう。悪役も含めた人物たちが実際の知っている人のように人間くさく感じられるのである。それがあるから、妖魔たちの非人間性が一層際立ちリアリティをもってくる。
シリーズの続刊電子化を期待。
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