かなり有名な話だけど、ハリソンフォード主演の「ブレードランナー」の原作となった作品。とはいえ作品全体から受ける印象は少々違う。映画とはまた違った意味での終末感があふれる作品になっている。
ディック作品の多くに己のアイデンティティを問いかける要素があるのだが、この作品もまた人間と人工知能の違いはどこにあるのか?生命体を生命体たらしめているのは何だ?という問いかけをしている。
ディックの独特の世界にはファンも多く、他にも「トータル・リコール」や「マイノリティ・レポート」「クローン」等、数多くの作品が映画化されているが、入門編として読むのであればまずはこの作品がおすすめ。
余談だが映画は、個人的にはディレクターズカット版かファイナルカット版の方がいい。劇場公開版は、商業的な理由からわかりやすいハッピーエンドにするため、監督が嫌々付け足したラストシーンがこの映画の雰囲気を台無しにしている。興味があればどう台無しなのか見比べてみるのもいいかも。
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