二百年前にシベリアに漂着した日本人「大黒屋光太夫」の足跡を追いシベリア横断取材のため、現地に訪れたテレビクルーと通訳で同行した著者「米原万里」さん。
途中、北極よりも寒い酷寒の国、ヤクート自治共和国(現サハ共和国)に訪れます。
そこはマイナス50℃が当たり前の酷寒の世界です。マイナス21℃が「暖かい」という現地では、我々の想像を超えた「当たり前」がいっぱいです。
我々の常識が通用しません。そんな国に住む人たちが、さらに暖かい(といってもマイナス気温が当たり前の)都市に移住し暮らしてみても、その程度の寒さでは逆に体調を崩したり、寒さの質が違うために「寒さが骨身にしみる」と感じてしまうそうです。慣れというのは恐ろしいものです。
ヤクート人は、もともと暖かい地域に住んでいた人種らしいのですが、隣国の勢力に追われて現在の地に移り住んで来たとのこと。
どんな場所でも住めば都と化してしまう人間の知恵と生活力に驚かされた1冊でした。オススメです。
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