こころの平穏をもとめて

僕の密かなブーム。

それは買いものをしたあとに、どうしてそれを買ったのか？その原因を探ること。

この電子書籍は、タイトルの通り瞑想のやり方やその効果などを教えてくれる。瞑想とは、ご存知のとおり座って目をつぶり心をからっぽにすることだ。

私は、瞑想がすきなのか？多分そんなことはない。目をつぶり、じっと座っている時間と漫画を読んで過ごす時間を比べれば、断然、漫画を読んで過ごす時間が好きだ。

でも、その日、漫画ではなくこの本を買った。どうしてだろう！

そこで自分の行動を振り返る。少し前になるがこの電子書籍を買った晩のことをなるべく思いだす。

購入したのは金曜日の夜中、明日は休みという比較的リラックスした夜。自宅にて面白い漫画はないかとKindleストアのコミックランキングのページをみる。しばらくみても購入に至るほど魅力のある漫画は見当たらない。

じゃ、動画でもみるかと思いつつもKindleストアのトップに戻ったときに目にとまったのがこの書籍。

言葉をみたとき、それぞれ感じることがあると思う。僕が瞑想という言葉から思うことは「こころの平穏」。いつも穏やかにいられることは、私にはあこがれに近い想いですらある。

当然、そのときにこれらの意識は健在化しているわけではなく、ただ、何となく目にとまったに過ぎない。恐らくほとんどの人が身に覚えのあるこの健在化しない「何となく」こそが、購入にいたる最初の重要ポイントだと思う。

さらには、瞑想という言葉への僕のイメージ「こころの平穏」に抵抗しないタイトルと表紙をこの電子書籍はもっていたのだろう。 もし小難しそうなタイトルなら「何となく」は発生しなたかっだろうし、表紙がもっとうるさかったり、格式の高いものであっても恐らく同じだと思う。

購入前に、Amazon全体で「瞑想」に関する書籍を検索した。さまざな瞑想本が並んで表示されたが、この本とこの本に近いものを除いては、何か違うんだよな！と思い購入する気にはならなかった。

さてKindleのトップページに表示されていた本書のタイトルをクリックして書籍のページに遷移する。書籍のページに移動したからといってもまだ購入の意思はない。ここからはわたしの場合、レビューが決め手になる。

この書籍のレビューは現在73件（購入時には時期をみても70件弱）程あり、☆は５段階で4.4という評価の高さ。しかも☆2、☆1というネガティブな評価はあわせて3件しかない。アンチというものはどんなものにも存在するが、その割合は通常もう少し多い。 このネガティブ票の少なさから、この時点で完全に購入モードに入る。要するに「何となく」から「欲しい」に気持ちが変わる瞬間だ。

念のため、評価の低いレビューをチェック、☆1の評価をつけたレビューは2件ある。この2件のレビューは、いずれも著者が「瞑想」の効果に科学的裏付けがあることを主張している点について指摘する。科学的裏付けの根拠の薄さを指摘している。このレビューにはわたしも同意する。ただ、わたしはこの書籍に科学的根拠など求めいるわけではないので、購入モードにストップはかからない。

「欲しい」となったあと、購入までのハードルは価格のみ。Kindle版で525円。書籍の価格として決して高くはなく楽々とハードルを越え、わたしは1クリックで購入。

実のところ購入して読んでみたものの一度も瞑想はしていない。にもかかわらず、この書籍への評価がさがることはない。このことは、わたしにはとても不思議なことのように感じられた。

われわれにはミラーニューロンという神経細胞があるらしいといわれている。他人がある行為をしているのを見ているときも自分がその行為をしているときも同じ脳の部分が活性化するらしい。人が笑っているのをみれば楽しいき持ちになるのもミラーニューロンの働きによると考えられている。

わたしはこの書籍を読み、ミラーニューロンの働きによって瞑想を疑似体験したにちがいない。疑似体験することにより「こころの平穏」を得たのかもしれない。

ただの面倒くさがりやのいい訳だが。。

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