恥ずかしながら、この本を読むまで速読というのは「とにかく早く読む為のやり方」だとおもっていました。

著者は戦略系コンサルティング会社に入社した際に、知らない業界の情報を極めて短期間で身につけ、課題を発見し、資料にまとめるという、作業を課せられます。そして時間がない中で必要に迫られ、こなした読書量は3日で60冊！

それまで時間と資金をかけてマスターしようとしていたのに、なぜか結果に結びつかなかった「速読術」でしたが、必要に迫られた瞬間に出来てしまったのだそうです。やはり人間、追い詰められると違いますw

この本には、その時代に著者自身が身につけた短期間に大量の情報を身につけ、自分のアタマで理解し、アウトプットする為の実践的な手法が詰まっています。

具体的な手法については、本書の内容を読んでいただいた方が良いのですが、所々になかなか良い言葉が書かれていますので、ノウハウだけではなく、そういった部分もたいへん参考になります。

「本を速く読む」ことを目的にして、本の読み方を勉強しても何にもならない

• アウトプットできない情報はインプットするな
• １メッセージで伝えきる
• 人に伝える場合、その説明に費やす時間の目安は30秒間

なかなかに実践的です。

これからはアウトプットの為の読書を心がけてみようと思える一冊でした。オススメです。

コミック、写真集などの画像集や、縦書きリフロータイプの電子書籍データが以下のページでつくれます。