スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の学位授与式で行ったスピーチが英語の原文と日本語訳、そして対訳形式で収録された書籍です。

このスピーチは、かなり有名なので、その一部、または全文を読んだことのある方も多いことでしょう。

私もスピーチの一部については、WEBメディアなどの引用で知っていましたが、全文を読んだのは今回がはじめてです。

ただし、重要な部分はほとんど読んだことがあった内容でしたので、今回はじめてわかったのは、スティーブ・ジョブズが、どのような構成でこれらの内容を話したかということでした。

このスピーチの構成は、わかりやすいプレゼンの鑑のような構成で語られていたのですね！

全体構成は

まず、人生から学んだ3つのことを話すと告げ、たった3点だと強調するところから始まります。

一つ目のテーマは 点と点をつなげる

振り返ってみると、彼が今までしてきたことすべてが今に繋がっていた。ただし、計画的にそれを行うことは出来ないので、将来点と点が繋がることを信じるしかないのだと語ります。

二つ目のテーマは 愛と敗北

Appleを起業、大成功の後、会社を追放され、シリコンバレーから逃げだすことも考えますが、彼は 自分のしてきたことを、まだ愛してるのだと気づきます。

そして後にAppleに返り咲くきっかけとなるNeXTやPIXERをおこします。奥様と会ったのもこの時期だそうです。

彼にとって、もっとも嫌な経験をしたこの時期がなかったら現在の自分はなかった、そして愛していた仕事だったからこそ信じて続けることが出来たのだと語ります。

三つ目のテーマは 死

最初は余命3〜6ヶ月と宣告された膵臓ガンを奇跡的に克服した直後だった彼ならではの内容です。

あなた方の時間には限りがある。よって他の誰かの意見により左右される人生を生きるのはやめてください。と語ります。すでにあなた方は自分のなりたいものを知っているので、心や直感に従う勇気を持つべきだとも。

彼が話す3つのテーマは、すべて繋がっています。

人生の時間を無駄にしないために、心や直感に従い、本当に愛することに全力を傾ける勇気を持ちなさい。そうして進んだ時にはじめて、振り返ると点と点が繋がっていたと気づくのだ。

と、これから社会に出る学生たちに語っていたのですね。本物の名スピーチです。オススメです。

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