価格が安かったこととページ数が短いこともあり、手軽に読めるホラーかな？と思って購入しました。

ちなみにタイトルの「夕餉（ゆうげ）」という字、私は読めませんでした、、、

主人公「司」はネット通販で輸入雑貨を扱う小さな会社（従業員5人規模）の社員です。彼の日常は極めて普通ですが、一つだけ異常な現象が起きています。

毎日、司の体や部屋の中に「長い黒髪」が付いていたり、落ちていたりします。しかし司は「またか」などとは言うものの、この異常現象を気にしていないように見えます。

ちなみに司は毎日カレーを自炊して食べているようなのですが、私も大のカレー好きなので、毎日カレーでも無問題です！

会社の同僚たちは、いつも司の衣服に黒髪が付いているため、「彼女すか？」などとからかいますが、今は心当たりがないため否定します。なかでも奈央という同僚は司にしてみれば理不尽な態度をとってきます。文章ですぐにわかりますが、奈央は司が好きなのです。

しかし、司があまりに彼女の存在を否定するため奈央は安心はするものの、心霊現象なのではないか？お祓いに行った方がいい！などと心配し、司に詰め寄ります。そして奈央はニブい司に、自分の気持ちを告白しようとした瞬間、、、、

大量の黒髪を吐き出したのでした、、、

そして、奈央の気持ちに気づき、異常事態に動揺しながらも、一人帰宅した司はカレー = いつのも夕餉をつくりはじめます。

続きは本編でご確認ください。

淡々と進行する味わい深いホラー作品で、私が苦手なJホラー映画の雰囲気がよく出ているのですが、個人的にはラストの描写だけは残念でした。映画「13ゴースト」のラストのような残念感がありましたが、全体としてはオススメできる作品だと思います。

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