ホラー作家ジャック・ケッチャムの記念すべき長編処女作です。

ホラー好きなら、この作品は押さえておかねば！と思い読んでみました。 ※実際にはホラー映画好きですが、書籍はあまり読んでないのは内緒の方向で、、、

とある田舎町で起こる「食人一族」vs「市民たち」のたった一日の情け容赦無い戦いの物語です。

登場する食人一族たちは、独自のルールを持ち、洞窟に隠れて集団生活をしています。

人を食べるということ、我々からすると極めて野蛮であるということを除けば、言葉も話せば服も着ていて、知恵も回るリーダーもいる、しかも隠れて素早く集団で狩りを行うハンターたちです。

もちろん彼らはずっと人を食べて生きているので周囲には行方不明者がたくさんいるはずなのですが、極めて優秀なハンターである彼らは食人の痕跡を残さずにうまくやってきたのでしょう。

しかし、彼らの中にも若輩者たちがいて、作品の冒頭で彼らの生活を脅かしかねないミスを侵します。

この事件をキッカケに壮絶な戦いが幕を開けることになるのです。

描かれている描写については、本編を読んてもらうのがいいと思いますが、それはもう痛々しいことこの上ないという描写が山ほど出てきますので、覚悟してください。

この作品についてはネタばれなど関係ないので、バラしちゃいますと最後に生き残った女性などは、生きたまま数人の食人族に身体を食べられている最中に助けられるという壮絶さです＿ﾉ乙(､ﾝ､)＿

そして、何より本書で必ず読まねばならないのはジャック・ケッチャム自身による「作者あとがき」です。

この「オフシーズン」という作品が、最初に出版された時の苦労話が語られています。私たちが手にすることのできる本作と比べると、相当ヌルい作品として出版されたようですね( ˘･з･)

その時の編集者との攻防が、ある意味本作以上に読み応えがありますw

オススメです！

コミック、写真集などの画像集や、縦書きリフロータイプの電子書籍データが以下のページでつくれます。